FC2ブログ

介護保険制度改正に対応した地域密着型介護サービスのあり方 樋口恵子氏

ミサワホーム近畿株式会社が主催したセミナーに参加し、「介護保険制度改正に対応した地域密着型介護サービスのあり方」と題した、樋口恵子氏の講演をお聞きしました。樋口氏は、今年実施された介護保険法の改定に参画した立場から、そのねらいや課題について話されました。コミュニティ、商業、防災等の面から地域に関わることの多い私としては、大いに示唆を受けたお話でした。に以下に、私の印象に残ったところを列記します。なお、氏のお話は、「2015年の高齢者介護?高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて?」としてまとめられたものに依拠しているとのことでした。(kmy)
●2012年に75歳未満の前記高齢者と75歳以上の後記高齢者の割合が逆転し、2007年問題より大きな2015年問題が生じる。
●2015年問題は、高齢者の格差社会到来の危機であり、地域に応じた高齢者介護のあり方の確立が急がれる。給与所得者が多い地域とそうでない地域では年金所得に格差がある。
●2000年にスタートした介護保険制度は、多くの効果をあげた。「心のバリアフリー化」、「介護の外部化」、「高齢者の生活実態の顕在化」、「高齢者の虐待実態の顕在化」、「福祉と医療の壁の存在」、「雇用拡大」、「想像を遙かに超える認知症の数」。
●2000年介護保険制度スタートには、景気低迷という介護業界にとっては、人材確保面での追い風があったが、2006年の改訂時には好景気による人材確保困難という逆風がある。
●今回の改定のポイントは、「質の向上(職員研修、情報公開)」、「地域連携」、「高齢者の尊厳確保(認知症対応)」3点。
●今回の改定の目玉は、地域包括支援センターの設置。ケアマネージャー、社会福祉士、保健婦を常駐させ、地域を再編成する。
●老後をどこで過ごしたいかという問いには、家族、本人とも、約4割が「自宅」と回答している(樋口氏調査)。一方、第2位は、家族にとっては「施設」であり、本人にとっては「病院」となっている。医療の限界を見据えた地域介護を確立しないといけない。
●19世紀は個人を発見し、20世紀は社会を発見する時代だった。21世紀は地域を再発見する時代である。
●小規模多機能介護施設は、大海原の小さな舟になってはいけない。大きな町の小さな舟をめざそう。まちには、たくさんの支援の手があるのだから...。
20060701165953.jpg

スポンサーサイト



Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)